Ubuntu Weekly Topics

2018年8月3日号 Ubuntu 18.04.1 LTSのリリース・OpenJDK11の準備・オープンソースカンファレンス2018 Kyoto(再掲)

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Ubuntu 18.04.1 LTSのリリース

Ubunt 18.04 LTSの最初のポイントリリース,18.04.1がリリースされました。これにあわせて,16.04 LTSからの18.04 LTSへのLTSアップグレードがアンロックされ,do-release-upgradeやアップデートマネージャーによる更新が可能になります。ポイントリリースはかつてのWindowsの「サービスパック」的なもので,⁠それまでにリリースされたアップデート」⁠ハードウェアサポートのためのカーネルやグラフィックスタックの更新」をあらかじめ適用したリリースイメージです注1)⁠

18.04.1ではまだ「より新しい通常リリース」が登場していないため,カーネル等のメジャーバージョン更新は含まれず,デスクトップ版においては,ポイントリリースとしての主なメリットは「すでにアップデートが適用されている」という点のみになります。一方でサーバー版はインストーラーに不足していたいくつかの機能(LVMやRAID・ボンディングの設定)が追加されており,多くの場合は「18.04のインストールメディアよりもこちらの方が便利」という状態になっているでしょう。

すでに18.04 LTSを利用している場合,アップデートを行うことでポイントリリースが適用された状態になります。現在14.04 LTSや16.04 LTSを利用している場合は,そろそろ18.04 LTSへの乗り換えの準備を始めると良いでしょう。

なお,16.04 LTS系列の最後のポイントリリースとなる予定の,16.04.5のリリース準備も進められています注2編注)⁠

注1
ポイントリリースについてはUbuntu Weekly Recipe 337回を参照してください。
注2
16.04.5は,⁠18.04 LTSのカーネルをバックポートしたもの」を採用したものとなる予定です。
編注
8月2日,Ubuntu 16.04.5 LTSがリリースされています

OpenJDK11の準備

Bionicにおいて,default-jdkをOpenJDK11へシフトさせるためのSRU Exceptionプロセスが開始されています。経緯としては2018年2月の検討を踏まえたもので,⁠9月ないし10月に行うOpenJDK11へのシフト」の準備となります。

多くのパッケージに影響があるため(要するにJavaベースのものは全て影響されます)⁠一定の影響が予想されるものの,⁠すでにopenjdk-10へ移行してある」ということで,言語レベルの実装の修正を検討する必要までは少なく,混乱はあまり起きずに済むことが期待されます。

オープンソースカンファレンス2018 Kyoto(再掲)

Ubuntu Japanese Teamは,8月3(金)・4日(土)に京都リサーチパークで開催されるオープンソースカンファレンス2018 Kyotoに参加します。Ubuntuが動作するノートPCや(当日誰かが持ってくれば)各種小型ボード,そして8月4日(土)には, 2年ぶりのLTS,Ubuntu 18.04 LTSについてというセミナーも行う予定です。皆様のご参加をお待ちしております。

日程 2018年8月3日(金) 10:00~17:00(展示は11:00~17:00)⁠8月4日(土) 10:00~17:50(展示は10:00~16:00)
会場 京都リサーチパーク(KRP)東地区 OSC総合受付:アトリウム
JR嵯峨野線(山陰線)「丹波口駅」より西へ徒歩5分
⁠京都駅/西院駅/大宮駅/五条駅」からタクシーで約10分
費用 無料
内容 オープンソースに関する最新情報の提供・展示 - オープンソースコミュニティ,企業・団体による展示・セミナー - オープンソースの最新情報を提供
主催 オープンソースカンファレンス実行委員会
協力 京都リサーチパーク株式会社(KRP-WEEK)
企画運営 株式会社びぎねっと
ハッシュタグ #osckyoto

今回のUbuntu Japanese Teamのブース

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その他のニュース

今週のセキュリティアップデート

usn-3721-1:Apache Antのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-July/004506.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-10886を修正します。
  • 悪意ある加工を施した圧縮ファイルを処理させることで,任意のファイルの上書きがかのうでした。
  • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
usn-3722-1, usn-3722-2, usn-3722-3, usn-3722-4ClamAVのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-July/004507.html
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-July/004508.html
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-July/004511.html
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-July/004512.html
  • Ubuntu 18.04 LTS・16.04 LTS・14.04 LTS・12.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-0360, CVE-2018-0361を修正します。
  • usn-3722-1, usn-3722-2において,特定の設定ではdaemonプロセスが起動できない状態になっていました。
  • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
  • usn-3723-1:Tomcatのセキュリティアップデート
    • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-July/004509.html
    • Ubuntu 16.04 LTS・14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-1336, CVE-2018-8034を修正します。
    • 特定の入力を受け取った際に,DoS・秘匿すべき情報の漏出が生じる場合がありました。
    • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
    usn-3724-1:Evolution Data Serverのセキュリティアップデート
    • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-July/004510.html
    • Ubuntu 16.04 LTS・14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-10727を修正します。
    • サーバ側がSSLをサポートしていない場合に,平文接続で接続を継続する挙動となっていました。
    • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
    usn-3725-1, usn-3725-2:MySQLのセキュリティアップデート

    著者プロフィール

    吉田史(よしだふみひと)

    システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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