Ubuntu Weekly Topics
2018年12月21日号 新しいカーネルパッケージ “linux-oracle”・Dell製Workstationの18.04 LTSへのアップグレード
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新しいカーネルパッケージ “linux-oracle”
Ubuntuのカーネルファミリーに,
その名も
ただしこれはAWS,
このパッケージが作られた理由として,
この追加により,
- 注1
- これは今後もカスタムフレーバーに移行しないことを保証するものではなく,
なんらかの理由でパッケージだけでなく, 元にするツリーにも変更が加わる可能性があります。 - 注2
- 実装的には,
(通常のカーネルには存在しない) /conf/ conf. d/ skip-enslaved-devices が含まれている (しかもこのファイルには 「NETWORK_ SKIP_ ENSLAVED=1」 とだけ書いてある) 場合, initramfs-toolsがこれを検知し, このデバイスによるnetbookを抑制することでフリーズを防ぐという動作となっています。 - 注3
- linux-kvmはその名の通り
「KVMゲスト用」 カーネルですが, Kata Containers向けという性質を強く持っています。 - 注4
- さらに,
各カーネルには-edgeや-hweといったブランチも存在します。非クラウド環境向けとしてはraspi2やs390といった特定アーキテクチャ向けカーネルも存在するため, 非常に多くのカーネルパッケージが存在することになります。
その他のニュース
- 18.
04のOpenSSLパッケージに, 1. 1.1が追加される予定です。これは18. 10にはすでに含まれているOpenSSL 1. 1.1を18. 04にバックポートする (これによりTLS1. 3サポートを18. 04にもたらす) ためのものです。この切り替えそのものに不具合を発生させる可能性があるので, 重要な環境での更新はLP#1797386を参照し, 影響の有無を確認してください。 - Dell製ワークステーションで
(16. 04 LTSだけでなく) 18. 04 LTSが選択&今16. 04 LTSを利用しているならアップグレードできるようになる旨のblog記事。
今週のセキュリティアップデート
- usn-3845-1:FreeRDP のセキュリティアップデート
- https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2018-December/ 004709. html - Ubuntu 18.
10・ 18. 04 LTS・ 16. 04 LTS・ 14. 04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-8784, CVE-2018-8785, CVE-2018-8786, CVE-2018-8787, CVE-2018-8788, CVE-2018-8789を修正します。 - 悪意あるサーバーに接続した場合に,
任意のコードを (クライアントサイドで) 実行される恐れがありました。 - 対処方法:通常の場合,
アップデータを適用することで問題を解決できます。
- https://
バックナンバー
Ubuntu Weekly Topics
- 2018年12月21日号 新しいカーネルパッケージ “linux-oracle”・Dell製Workstationの18.04 LTSへのアップグレード
- 2018年12月14日号 KubernetesとUbuntu、「1分以内に作れるKubernetes環境」、MicroK8s,“Linux-aws-edge”と“linx-aws-hwe”
- 2018年12月7日号 “linux-aws-edge”カーネルフレーバー・Xubuntuの32bit版ISOイメージの終了