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第462回 韓国開催,Korea Community Day参加レポート 〜Ubuntu KRのみなさんと交流してきました

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Ubuntu KRブースでコミュニティのみなさんと交流

受付と最初のセッションで言葉の壁をひしひしと感じて気落ちしていましたが,お昼を食べて回復したのでブースを回りました。最初に行ったのは,もちろんUbuntu KRブースです。

ブースにいた人に「日本から来ました。Debianコミュニティで活動しています」と思い切って声をかけたところ,いきなり盛り上がってこちらがびっくりするぐらいでした。

図7 右からTaghee Jangさん, Youngbin Hanさん, 筆者, フォーラムマスターのGunyoung Yonnさん, Hoehyeong Jeongさん

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落ち着いたところでTaghee JangさんにUbuntu KRの活動を尋ねてみました。JangさんはUbuntu KRのLoCoリーダー(2月25日イベント当時)で,3月1日からリーダーがYoungbin Hanさんに変わるということで引き継ぎの最中だそうです。

図8 Taghee Jangさん

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まずは韓国のUbuntu KRの活動を聞いたところ,インターネット上でのフォーラムやFacebookグループでの交流をはじめ,2か月に一度,奇数月にオフラインセミナーを開催しているそうです。

本稿執筆にあたり,あらためて質問のメールをしたところ,コアで活躍しているメンバーが多くてびっくりしました。また,オフラインセミナーの様子はYouTubeチャンネルで公開しています。それを見ると幅広いジャンルの充実した内容で,とても活発に活動されているようでした。

続いて,Youngbin Hanさんにも話を尋ねました。Hanさんは3月1日からUbuntu KR LoCoリーダーですが,そのほかにNimfというインプットメソッドフレームワークのメンテンナンスも行っているそうです。

Nimfのことは知らなかったのでいろいろ尋ねていると,⁠韓国語ではハングルを入力したあと分かち書きのためスペースを入力すると直前の文字が消えるという問題があるけれど,日本語でもそのような問題はありますか?」と逆に質問を受けました。

日本語の入力で,そのような問題は聞いたことがなかったので「日本語では聞いたことがないですね」と答えましたが,何か情報をお持ちの方がいればお知らせください。

Nimfは最近,日本語の対応と翻訳が入ったそうですがネイティブの翻訳ではないので,日本の方で見ていただける方がいたら,ぜひ協力してくださいとのことです。

debパッケージについてはPPAはあるけれど正式なパッケージはまだない」とのこと。Debianのほうでパッケージ化の作業が進んでいるか調べてみると,ITP(Debianパッケージを作りますという宣言)は出ていました「⁠Debianの)IME packaging teamでメンテナンスしたほうがよいのでは?」という意見があり,その後の進展がないようでした。こちらも腕に自身のある方は挑戦してみると良いのではないでしょうか。

Ubuntu KRの方々とは,いろんな話をしましたが大変楽しく,そして良くしていただきました。また,日本語が話せるDrake SongさんとSung Ki Parkさんには特に助けていただき本当に助かりました。

Parkさんは,Microsoft MVPを持っていてKRAZUREでMicrosoftコミュニティの活動をしていますが,AzureやWindows 10のBash on WindowsなどUbuntuと連携があるのでUbuntuの活動にも参加しているとのことでした。

図9 Ubuntu KRメンバーとの集合写真(Parkさんは写真を撮ってるので写ってませんが……)

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Ubuntu KRから日本のUbuntuコミュニティへメッセージをいただいたので,それを紹介します。

Because there were almost no exchange among Ubuntu Communities in Asia (Especially, CJK.). It would be great to have many exchanges and communications. So that we can know each other and talk about common issues such as IME issue. We are looking forward to have good relationship with Ubuntu community in Japan.

参考訳:アジア(特にCJK)のUbuntuコミュニティは,ほとんど交流がありませんでした。ですので,たくさんの交流とコミュニケーションができることは素晴らしいことです。私たちは,お互いに理解し,IMEの問題といった共通の課題について話し合うことができます。日本のUbuntuコミュニティと良い関係になれることを期待しています。

CJKの問題についてはアジアの中で解決するしかないので,これからも良い連携ができればいいですね。みんなで交流しましょう!

その他のブース紹介

Ubuntu KRブースでかなり話し込んでしまったので,ブースやセッションはあまり回れませんでしたが,その中でも回れた興味深いブースをいくつか紹介します。

出展しているコミュニティについてはKCD登録ページの出展コミュニティ紹介写真はKorea Community DayのFacebookページに掲載されているので合わせてご覧ください。

EFL Korea Community

スマートフォンなどのOS「Tizen」のライブラリとして知られるEFLのコミュニティが出展していました。古くからLinuxを使っている人にはウィンドウマネージャのEnlightenmentのライブラリとしてもおなじみですね。

Tizenにはスマートフォンのイメージがあったので「⁠Tizenスマートフォンは))国でよく使われていますか?」と質問したところ韓国にもないそうで,展示されていたスマートフォンはインドで発売されたものでした。Tizenは主にテレビや冷蔵庫などの家電に使われているそうで,先日,日本でも発売されたスマートウォッチのGALAXY Gear S3をつけてPRしていました。

図10 Tizenスマートフォン

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Korea Azure User Group(KRAZURE)

Microsoftでの開催ということで,Korea Azure User Groupのブースもありました。ブースではバーガーキングのクーポンを配っていました。⁠Azureブースでバーガーキング??」と不思議に思って質問をすると,バーガーキングのシステムがAzure上で動いているそうでタイアップだそうです。

「Azureで動いているVMはLinuxとWindowsどちらが多いですか?」と質問したところ,韓国でもLinuxのほうが多く動いているそうです。

OKKY

OKKYは開発者,エンジニア向けのオンライン・コミュニティだそうです。筆者の質問が要領を得ないものだったので,掘り下げて聞けませんでしたが,サイトを見る限りは開発やサーバー周りから働き方についての相談まで幅広い内容を扱っているようです。

図11 OKKYブース

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django girls Seoul

django girls Seoulブースでステッカーを配っていました。⁠日本から来ました。ステッカーいただけますか?」と声をかけたら,日本の話題でわいわい盛り上がりました(筆者はdjangoやPythonが使えないので,テクニカルな質問ができませんでした……)⁠

FacebookにKCDの様子が投稿されていますが,ワークショップなどのびのびと活動されているようで,いい雰囲気でした。

著者プロフィール

のがたじゅん

Debian JP Projectメンバー。姫路獨協大学非常勤講師。LibreOfficeテンプレートコンテストに入賞して,デザインしたImpressテンプレートが収録された。普段は関西Debian勉強会や関西LibreOffice勉強会、OpenStreetMap方面、地元の姫路IT系勉強会で活動している。

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