Ubuntu Weekly Recipe

第507回 さまざまなLibreOfficeのインストール方法

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

今回は第434回をアップデートし,LibreOfficeをインストールする最新の方法を紹介します。新しいパッケージ方式の参考にもなるでしょう。

LibreOffice 6.0リリース

先週1月31日にLibreOffice 6.0がリリースされました。LibreOfficeはタイムベースリリースであり,かつバージョニングにも決まったルールはないため,6.0に多数の新機能が実装されたのは偶然です。とはいえ,最新バージョンがリリースされたら使ってみたいと思うことでしょう。実際,6.0はいい感じにまとまっています。

LibreOfficeのインストール方法は第434回でも紹介しましたが,今となっては情報が古くなってしまったので,今回改めて紹介します。

本稿の公開時点では6.0がリリースされて間もないので,今回紹介するすべてのインストール方法で6.0が使用できるわけではありませんが,いずれはアップデートされると思われるので,汎用的な方法として紹介します。

新しいパッケージ方式

同時にこの記事では,snap,Flatpak,AppImageという新しいパッケージの方式※1について簡単な使用方法も紹介します。LibreOfficeには興味がなくても,これらの方式に興味がある場合は,LibreOfficeを通じて触れてみてください。

※1
正確にいえばAppImageはそれほど新しい方式ではありませんが,LibreOfficeで使えるようになったのが新しいということで。

対象となるUbuntuのバージョン

今回対象とするUbuntuのバージョンは17.10以降とします。16.04ではFlatpakが厳しいです。

PPA

最新のLibreOfficeを使用したい場合,PPAのリポジトリを追加するのが簡単です。ただし,この方法だと現在インストールされているLibreOfficeのパッケージを上書きしてしまいます。今回のように新バージョンのリリース直後だと,新機能が使用できるのはいいものの,その分不具合や未翻訳に遭遇する場面が増加することも考えられるため,複数のバージョンのLibreOfficeが利用できると理想的です。そう考えると,今となってはあまりオススメの方法ではありません。

The Document Foundationオフィシャルビルド

オフィシャルビルドのインストールは第434回とほぼ同じです。ダウンロードページからLibreOffice本体と言語パックをダウンロードして,展開後にインストールします。AMD64版の6.0.0では次のコマンドを実行してください。

$ cd (ダウンロードしたフォルダー)
$ tar xf LibreOffice_6.0.0_Linux_x86-64_deb.tar.gz 
$ tar xf LibreOffice_6.0.0_Linux_x86-64_deb_langpack_ja.tar.gz 
$ cd LibreOffice_6.0.0.3_Linux_x86-64_deb/DEBS/
$ sudo apt install ./*.deb
$ cd ../../LibreOffice_6.0.0.3_Linux_x86-64_deb_langpack_ja/DEBS/
$ sudo apt install ./*.deb

アンインストールは,6.0の場合は次のコマンドで実行できます。

$ sudo apt purge libreoffice6.0* libobasis6.0*

ただし/optがLibreOfficeの他に何もインストールされていない状態で削除すると,/optも削除してしまうようなので気をつけてください。

オフィシャルビルドなのでリリースは早いのですが,このようにインストールやアンインストールが面倒です。

snap

Canonicalが強力に推進している新しいパッケージシステムであるsnapにもLibreOfficeの新しいバージョンのパッケージがあります。とはいえ,本稿の公開時点ではまだ6.0にはなっていません。

snapの特徴としては,現在サポートしているすべてのUbuntuで同じバージョンのパッケージがインストールできること,パッケージのロールバックが簡単にできることが挙げられます。

インストール方法はすごく簡単で,⁠ソフトウェア」からインストールできます図1)⁠

図1 ⁠ソフトウェア」からインストールできる。⁠ソース」「Snap Store」になっているのが見分けるポイント

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ただし「ソース」「Snap Store」になっていることを確認しなければいけないなど,わかりにくいのでコマンドラインからインストールする方法も紹介します。

$ sudo snap install libreoffice

インストール後メニューを見ると図2)⁠snapパッケージ版はバージョン番号がついているので,Debパッケージ版とは区別がつきやすいです。

図2 アクティビティ画面を確認すると,LibreOfficeアイコンが並んでいるが,バージョン番号がついているのがsnapパッケージ版のアイコン

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起動するとメニューがトーフになっています図3※2)⁠また,日本語入力もIBusの場合は候補ウィンドウが左下に出てしまうため,残念ながら実用レベルには達していません。

※2
正確にはあるPCではトーフになり,あるPCではトーフにならないという謎の症状が出ています。~/.local/share/fontsがsnapパッケージから見えているか見ていないかの違いであるところまではわかりましたが,どうしてそのような違いが出るかまではわかりませんでした。

図3 メニューがトーフになっている

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コマンドラインからアンインストールする場合は,次のコマンドを実行します。

$ sudo snap remove libreoffice

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。

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