Ubuntu Weekly Recipe

第530回 QOwnNotesでメモを取る

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

今回はownCloud/Nextcloudと連携して使用するオープンソースでマルチプラットフォームなメモ管理ツール,QOwnNotesについて紹介します。

Ubuntuとメモツール

Ubuntuのリポジトリにはメモツールがいろいろとありますが,筆者が使用しているのはGNOMEアプリケーションの一つであるNotes⁠旧名Bijiben)です図1)⁠これはGNOMEと統合されており,オンラインアカウント機能を使用することによりメモをownCloud/Nextcloudサーバーに保存し,ほかのPCと共有することができます。共有する場合はただのテキストファイル※1になるため,⁠Notes」がなくても閲覧や編集が簡単にできるメリットがあります。

※1
単独で使用する場合は簡単な装飾を施すことができます

図1 ⁠Notes」⁠Bijiben)

画像

ちょっとしたメモであればこれでいいのですが,やはりMarkdownなどで階層構造を表現したいですし,ジャンル分けもできると便利です。もちろんownCloud/Nextcloudとの連携は必須です。

このように考え,便利そうなツールを探すとQOwnNotesJoplinが該当しそうでした。今回の要件には入っていませんが,いずれもマルチプラットフォームです。よって,非Ubuntuユーザーにも役立つことでしょう。

今回は前者のQOwnNotesを紹介します。

ownCloud/Nextcloudのサーバー/クライアントの準備

今回クライアント側のOSはUbuntu 18.04 LTSを想定しています。ownCloud/NextcloudサーバーのOSは問いませんが,今回はNextcloudサーバーを使用します。snapパッケージだと簡単に構築できるため,実環境がない場合は第476回を参考に構築してみてください。よって今後はNextcloudサーバーとします。

Nextcloudサーバーには忘れずに「ツール」カテゴリーにある「QOwnNotesAPI」というアプリケーションをインストールしてください図2)⁠

図2 ⁠ツール」にある「QOwnNotesAPI」を有効にする

画像

クライアントはownCloudあるいはNextcloudクライアントのインストールが必要です。NextcloudサーバーであってもownCloudクライアントを使用することができますし,ownCloudクライアントはリポジトリにあるので,手っ取り早くインストールできます。

ownCloudクライアントを使用する場合は,次のコマンドを実行してください。

$ sudo apt install nautilus-owncloud libgnome-keyring0

注意点は,libgnome-keyring0パッケージもインストールすることです。このパッケージをインストールしないとownCloudクライアント起動時に必ずパスワードを尋ねられます。

Nextcloudクライアントは,次のコマンドを実行するとインストールできます。

$ sudo add-apt-repository ppa:nextcloud-devs/client
$ sudo apt install nextcloud-client-nautilus

インストール完了後,起動し初期設定を行う必要がありますが,説明は省略します。

インストールするパッケージの選択とインストール

QOwnNotesのInstallationを見ると,多種多様なパッケージが提供されていることがわかります。どれを使用するかは悩ましい問題ですが,一番手軽なのはsnapパッケージ版です。今回もこれを使用すべく検証を進めていましたが,日本語メニューにならない(日本語を選択すると日本語メニューになるものの,再起動すると英語のまま)という不具合に遭遇しました。そこで今回はPPAからインストールします。

次のコマンドを実行してください。

$ sudo add-apt-repository ppa:pbek/qownnotes
$ sudo apt install qownnotes

インストール後,メニューから起動してください。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。

コメント

コメントの記入