GPD MicroPCのBIOS事情
画面が縦置きのままだと使いづらいので,
- 2019年4月26日以前のBIOSの場合:Kernel 5.
6.0-rc5以降をインストールします - 2019年5月28日以降のBIOSの場合:Kernel 5.
6.0-rc5以降にパッチを当てたものをインストールします
GPDのBIOSは伝統的にシステム関連の情報がまったく入っていませんでした。このためカーネル側でディスプレイ関連の情報に対してソフトウェア的な補正を行おうにも
これまでは
2019年5月28日版のBIOSから,
$ sudo dmidecode -t 0,1 Handle 0x0000, DMI type 0, 26 bytes BIOS Information Vendor: American Megatrends Inc. Version: 4.09 Release Date: 05/28/2019 (中略) Handle 0x0001, DMI type 1, 27 bytes System Information Manufacturer: GPD Product Name: MicroPC (後略)
つまり今後は
なお,
インストールされているBIOSは届いた時期によって異なるようです。上記文字列やBIOSのリリース日はBIOS画面のMainタブからでも確認できます。
MicroPC対応カーネルのインストール
さて,
初回起動時に表示されるオンラインアカウントの登録の画面はとりあえず無視して,
$ sudo apt update $ sudo apt full-upgrade
ここではあとの作業と一連の操作になるので端末で実行していますが,
パッケージを更新したら,
今回は2019年5月28日版のパッチも適用した自家製PPAを使うことにします。
$ sudo add-apt-repository ppa:cosmos-door/linux-gpd $ sudo apt install \ linux-image-unsigned-5.2.0-050200rc7gpd1-generic \ linux-modules-extra-5.2.0-050200rc7gpd1-generic
とりあえず必要最低限なもののみを指定しています。使い方によっては他にもパッケージが必要になるかもしれません。詳しいことはPPAの詳細からパッケージ情報を確認してください
- ※8
- Mainlineカーネルに合わせて作っているためバージョンが冗長です。またカーネルパッケージは,
その利用方法からパッケージ名にもバージョン名が入ってしまいます。よって若干, 入力が面倒です。
インストールが完了したら起動オプションからnomodesetを外して,
$ sudo sed -i "s/ nomodeset//g" /etc/default/grub $ sudo sed -i "s/TIMEOUT=0/TIMEOUT=10/g" /etc/default/grub $ sudo update-grub
何か問題があったときのために,
ここまでできたら再起動しましょう。GRUBでは自動的にインストールしたカーネルが選択されているはずですので,