Ubuntu Weekly Recipe

第593回 Synology DiskStationのクライアントとしてUbuntuを使用する

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今回はSynology DiskStation DS118のクライアントとしてUbuntu 18.04 LTSを使用する方法を紹介します。

NASとUbuntu

UbuntuはNASにもなりますが,メンテナンスの手間を考えるとNASの専用機を置いたほうが楽なことが多いです。またさまざまな事情でNASが置いてあるのであれば,これをUbuntuから使えると便利です。

筆者は必ずしもNASを必要としていたわけではありませんが,昨今のNAS事情を知りたくて買うことにしました。台湾のメーカーが販売しているNASのベアボーン(ディスクレス)モデルはあとから機能を追加できるということで,スペックもそれなりのものにします。その分RAIDとかは不要なのでシングルドライブモデルにすることにしました。

いくつかのメーカーの中からSynologyにしたのは,Ubuntu用のアプリケーション(ユーティリティ)を多く提供していたからです。というか事実上選択肢はSynology DiskStation DS118とQNAP TS-131Pしかなかったのですが,DS118のほうが価格が安く,少しだけ発売時期が遅かったのが決め手です※1⁠。

※1
今は亡きゲームメーカーのコンパイルがかつて販売していたディスクステーションとつづりは違うものの名前は同じだったのも決定に至る要素の一つでありました。

具体的にどのようなことができるのかはあまり考えずに購入したのですが,Ubuntuがクライアントでも思っていたよりも多くのことができたため,ここで紹介します。

なおSynologyのNASを購入する際に気をつけることとして,型番からスペックを推測するのが難しいということが挙げられます。DS118よりもDS120jのほうがモデルとしては新しいのですが,スペックは下です。価格差があるので間違えるようなことはないとは思いますがお気をつけください。

前準備

今回使用するNASは前述のとおりSynology DiskStation DS118ですが,OSがDSM 6.2.2系列のSynology製NASであれば同様に動作することが期待できます。以下DiskStationと称します。

なお,ひととおりセットアップを完了させた後にQuickConnect IDを取得してください図1⁠。各ユーティリティからログインする場合は,基本的にこれを使用します。自分がどこにいるか(NASがLAN内にいるのか,インターネット経由でのアクセスなのか)を気にしなくていいのが楽です。

図1 QuickConnect IDの設定は必須

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Ubuntuのバージョンは18.04 LTSです。ダウンロードしたユーティリティのインストール方法はここでは紹介しませんが,パッケージをダブルクリックするとUbuntuソフトウェアが起動するので,そこからインストールするのが簡単でしょう。

クライアント用ユーティリティ

クライアント用パッケージはダウンロードセンターからダウンロードして使用します。ダウンロードセンターは機種ごとに用意されているため,実際にダウンロードする場合はお気をつけください。

Synology Assistant

では実際にユーティリティを使用していきます。まずはSynology Assistantですが,これはLAN上にあるDiskStationを表示します図2⁠。リストを選択した状態で「接続」をクリックするとWebブラウザーが起動し,DiskStationのログイン画面が表示されます。

図2 Synology Assistantの実行例

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese TeamとLibreOffice日本語チームのメンバー。LibreOffice,VirtualBox,Joplin,Budgieデスクトップなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。