生物ミステリー(生物ミステリー プロ)シリーズ化石になりたい よくわかる化石のつくりかた

[表紙]化石になりたい よくわかる化石のつくりかた

A5判/224ページ

定価(本体3,480円+税)

ISBN 978-4-7741-9927-6

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書籍の概要

この本の概要

本書は,化石のタイプを12+αに分類。
それぞれの特徴や形成の仕方を,わかりやすく説明しています。
化石のできかたを学びたいと思ったら,まず最初に読んでほしい1冊です。
お値段は高めですが,「化石に興味のある方」から「専門家」まで,大いに参考にしていただけます。

博物館に展示されている化石。もうめちゃくちゃかっこいい。
「自分もあんな感じで飾られてみたい!!」
そう思った方,少なからずおられるのではないでしょうか。

本書は,100万年後に博物館に所蔵されることを目標に,自分に関することを化石化する方法を「まじめ」に探っていきます。

  • きれいな骨を残すにはどうしたらいいの?
  • 100万年後の研究者を悩ますために,奇抜な痕跡を残すには?
  • 苦しむのは嫌なので,お手軽に痕跡だけを残したい!
  • DNAまで残して,華麗に研究されたい
  • 愛しきペットと暮らした空間を残したい
  • 美しさを追求するために,自分の骨をオパール化したい!

こんなワガママな要求,この本なら満たせます。

ちなみに,化石化が実現しても,未来人に"発見"してもらえなければ意味がありません。
発見されやすい場所もばっちり考慮に入れて,全人類の化石化を完全サポート。

100万年後,ともに博物館で出会いましょう!

こんな方におすすめ

  • 100万年後に博物館に展示されたい方
  • 化石が大好きな方
  • 博物館が大好きな方
プロフィール

土屋健(つちやけん)

オフィス ジオパレオント代表。
サイエンスライター。埼玉県生まれ。
金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学,古生物学)。
その後,科学雑誌『Newton』の編集記者,部長代理を経て独立し,現職。
雑誌等への寄稿,著作多数。
近著に『楽しい日本の恐竜案内』(共著:平凡社),『怪異古生物考』(技術評論社),監修書に『MOVE COMICS 地球と生命の大進化』(講談社)など。
高校時代,「どうせ土屋は,将来,化石になりたいんだろ」と友人にいわれる。
その後も,大学,社会人と,環境も人も変わるのに,なぜか似たようなことをまわりから指摘され続けている。

前田晴良(まえだはるよし)

監修者
九州大学総合研究博物館・教授。
東京都品川区出身。元高校球児(外野手)。理学博士(東京大学)。
アンモナイトにはまったのが運の尽きで,化石の道(=石ごく道どう)から足を洗えずに今日に至る。
中学生のとき,将来何になりたいかという課題の作文に「化石!」と書いて職員室によび出された先輩(現在,石油業界で活躍中)から薫陶を受けた。
仕事柄,目にした数多くの化石の死にざまから,糞にまみれて横死してでも後世に存在の証を残すか,それとも何も残さずに静かに土にかえるか,という人生における究極の二択を突きつけられ,今なお苦慮中。

えるしまさく

イラストレーター
多摩美術大学日本画学科卒業。
博物学をテーマにしたTシャツブランド「パイライトスマイル」のイラストレーター。
技術評論社「古生物の黒い本」シリーズで古生物復元イラストを担当。
生き物と鉱物が好き。
もしも化石をつくれるなら……後世の復元イラストの資料として,いろんな動物の毛や鱗など,見た目にかかわる部分を残したい。

目次

第1章 入門編~化石化の基本のキ~

  • そもそも「化石」って何?
  • そもそも“化石になる”のは合法なのか?
  • いかに死すべきか? 何がNGか?
  • 「化石鉱脈」という“最適地”

第2章 洞窟編~人類化石実績No.1!~

  • 良質人類化石が洞窟から見つかる
  • ヒトだけじゃない!
  • 洞窟が“良質物件”となる理由
  • 壁画でメッセージを

第3章 永久凍土編~自然の“冷凍庫”で~

  • 肛門の蓋まで残る
  • “最後の晩餐”も残る
  • 冷凍庫に長期保存したシチュー
  • 全身が埋没しないと大変だ
  • 敵は温暖化

第4章 湿地遺体編~ほどよい“酢漬け”で~

  • まさに今,死んだかのように
  • 脳も残るが……
  • 酢に漬けた卵のように
  • 湿地遺体をいかに“保存”するか

第5章 琥珀編~天然の樹脂に包まれて~

  • 琥珀の中の恐竜化石
  • 昆虫も花もきれいに残る
  • 琥珀に包まれるということ

第6章 火山灰編~鋳型として残る~

  • ローマ時代の“実績”
  • 毛先の剛毛,雄の生殖器,子連れの“リード”
  • 本体は残らない,その覚悟が必要だ

第7章 石板編~建材やインテリアとしても有用~

  • 保存が良い化石の産地といえば……
  • 最後の“あがき”を残す
  • 無酸素の礁湖で……
  • 建材として残る

第8章 油母頁岩編~プラスチック樹脂できれいに保存~

  • 最後の晩餐が“細胞レベル”で残る
  • 胎児,そして“営み中”の化石
  • 石油を残す無酸素環境で
  • 乾燥厳禁。“新鮮”なうちに樹脂加工を

第9章 宝石編~美しく残る~

  • 赤や青,緑に輝く
  • 乳白色の輝きをあなたに
  • 愛した樹木を残す
  • 黄金の輝きの中で

第10章 タール編~黒色の美しさ~

  • ブラック・サーベルタイガー
  • ミイラ取りをよぶミイラ
  • コラーゲンが残る

第11章 立体編~生きていたときの姿のままで~

  • “今,釣ってきました”
  • メデューサ・エフェクト
  • 顕微鏡サイズではまるっと残る
  • ポイントは“汚物溜め”

第12章 岩塊編~岩のタイムカプセル~

  • 化石を保存する岩塊
  • さまざまなコンクリーションたち
  • 意外と早くできる?
  • 泥パックで沈む
  • 番外編~再現不能の特殊環境?~
  • 硬軟ともに保存率高し
  • 遠くに運ばれながらも……
  • 神経も脳も残る
  • 当時の独特の環境が……
  • あとがきにかえて~もしもあなたが後世研究者だったら~
  • 残ってほしい部位は「頭部」
  • ルーシーの“ミス・リーディング”
  • “余計なこと”はしないでほしい……

著者プロフィール

土屋健(つちやけん)

 

前田晴良(まえだはるよし)