きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

File.#003 嗚呼,プラスドライバー(連載第12回)

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深夜にシステムの基幹部分で障害が発生し,残業していた2人(私と先輩)で対応を行うことになりました。幸い,早い段階でハードウェア障害と判明したので,ラッキングされているサーバを取り外して予備機に交換するだけです。

そこに同フロアで残業していた上司(50代)が現場に現れ,⁠現場監督」として動き出しました。しばらく静かに見ていましたが,復旧作業に時間がかかりすぎるということでイライラしはじめます。

機器交換の準備を進めている中,ついに怒りが爆発。

「早く交換しろ!!」

と,プラスドライバーを私に渡します。

しかし,当の上司の一声によってサーバ類の固定は「トルクスねじ」で統一されており,プラスドライバーは使えません。

「先輩,トルクスドライバー持ってきます」と,私が現場を離れようとすると上司が怒鳴ります。

「おい,どこに行くんだ!」

深夜での障害の上,こう怒鳴られては私も堪忍できず,怒鳴り返してしまいました。

「プラスドライバーでは外せないんですよ!」

「お,おぅ……」と返した上司は,その後は大人しく交換作業を見守ってくれました。

KT(男/24歳/その他技術職)

ケタケタケタケタケタ。

いや,笑っちゃいかんのでしょうけども,修羅場なはずの現場でドライバー握って固まってる光景ときたら,あまりにもシュールだなぁと思えてケタケタケタ。

最終的にはどちらさんも怒鳴り合ったということで,腹に一物残るでもなく,イライラもうまくはき出せたし,よかったよかった…だったのでありましょうか。上司さんが,最後ちょこんと見守りモードになっているあたりが,微笑ましくて仕方ないです。

※この連載は,きたみりゅうじの聞かせて珍プレーのバックナンバーから ,きたみさんセレクトによる傑作選をお届けしています。

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著者プロフィール

きたみりゅうじ

もとは企業用システムの設計・開発,おまけに営業をなりわいとするなんでもありなプログラマ。本業のかたわらWeb上で連載していた4コマまんがをきっかけとして書籍のイラストや執筆を手がけることとなり,現在はフリーのライター&イラストレーターとして活動中。

URLhttp://www.kitajirushi.jp/

Twitterhttp://twitter.com/kitajirushi

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