きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

第110回 え?帰るの?

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とある金融系のシステムの開発兼維持をやっていた頃のことでした。

夏休みで,実家に帰省していました(家から車で約4時間の距離)⁠夜中に携帯が鳴り,会社からのトラブル連絡がありました。とはいえ,こっちは夏休みで実家です。駆けつけることはできません。

すでに後輩が何人も集まっていて,どうにもできなくて連絡してきたそうです。処理は夜間に行うデータベースの洗い替え。前月は特に問題が出ていなかったのに,異常終了して,まったく原因がわからないとのこと。

目は覚めました。それでも材料がありません。調べてもらうべきポイントを伝えて,連絡を待つ。データにパッチを当てて動かせるかやってもらい,連絡を待つ。結局どうやってもNGで,夜間処理としてはタイムリミット。休みを切り上げて,夕方までに出社する旨を伝えたのは明け方でした。

数時間仮眠して,実家から車で直接会社に向かいました。IDカードとか当然ありませんが,この際そんなこと言ってられません。

到着すると,TV会議の向こうには結構なエラい人が座ってる。中にはこっちからたまたま出張していた管理職もいて,ここまでの状況を報告している。

そんなところにまずは顔を出して,到着した旨をマイクに向かって話すと……。⁠お,Oくん来たのか。それならいいや。さ,飲みに行こうTV会議の向こうのお偉方,そろって画面から消えていきました。

こっちは,それから詳細の説明を受けて,中断している処理内容を聞いて前日に取ってもらった各種のダンプを追いかけていくと,データベースとそのインデックスファイルで,ページ番号が合っていないことがわかりました。基盤チームに確認をすると,データベースの再編成をやったときに,本来はページのインデックスを別のツールで補正しなければいけないのに,それをやらなかったとのこと。

補正ツールを流して昨日中断した処理のリカバリをしたら,もう明け方でした。

こっちは実質的には2日続けて徹夜同然ついでに夏休みも途中で打ち切りです。それでも翌朝,状況の詳細を説明するために通常出社すると,酒を飲みに消えていった面々も復旧ができたことは聞いていたので,笑顔で会議に出ていました。

いても何もできないのはわかるけど,待ち構えていたかのように飲みにいかなくてもいいんじゃないかと……。

おーちゃん(男/45歳/プログラマ・SE)

でも,あらわれるだけで,その場の全員を安心させてしまう投稿者さんの存在感は…かっこいいです!

※この連載は,最新記事を含めて5回分の公開になります。

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著者プロフィール

きたみりゅうじ

もとは企業用システムの設計・開発,おまけに営業をなりわいとするなんでもありなプログラマ。本業のかたわらWeb上で連載していた4コマまんがをきっかけとして書籍のイラストや執筆を手がけることとなり,現在はフリーのライター&イラストレーターとして活動中。

URLhttp://www.kitajirushi.jp/

Twitterhttp://twitter.com/kitajirushi

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