きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

第113回 本番稼働日のお話

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某官公庁で使用されるシステムの開発をやっていた時のお話です。当時は社会人2年目で,ほぼ右も左もわからない状態。そのシステムは全国一斉に100ヵ所以上でリリースされるもので,稼働日が迫っていました。そして稼働日当日,私は顧客先に行き,トラブル発生時に本部との橋渡しをすることになりました。

綿密に設計された体制図や連絡ルート,そして「問題が発生したら,本部に電話してくれれば大丈夫だから。技術的な問題にもすぐ対応するから」との偉い人の言。これなら当日は平気だと思っていたのですが……。

システム稼働後,時間を追うごとに処理が遅延し始め,ついには業務継続が不可能な状態に。顧客から「どうなってるんだ!」と問い詰められる私。パニック状態で本部に電話をかけますが……事象は全国で発生していたため,電話が殺到しており回線が全くつながりません。

それでも根気強くかけなおし,ついにつながりました。本部でも事象は把握していましたが,発生して間もないこともあり,原因は全く不明のまま。⁠どうしたらよいでしょうか…」と救いを求める私。その声に対する,本部からの返答は…。

「何かPCを再起動すれば,何かうまくいくときもあるみたいだから,ま ず は 再 起 動 し て み て ! !

( ゜д゜)

技術的な問題に対応するとはいったい…? と,この時ほど強く思ったことはありません。

真夏(男/31歳/プログラマ・SE)

自分の中には,偉い人がわざわざ大丈夫って言う時はだいたい大丈夫じゃないという不文律があるんですけども,その裏付けがこれでまたひとつ…。

それにしても針のムシロ過ぎて胃が痛くなるお話でした。

※この連載は,最新記事を含めて5回分の公開になります。

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著者プロフィール

きたみりゅうじ

もとは企業用システムの設計・開発,おまけに営業をなりわいとするなんでもありなプログラマ。本業のかたわらWeb上で連載していた4コマまんがをきっかけとして書籍のイラストや執筆を手がけることとなり,現在はフリーのライター&イラストレーターとして活動中。

URLhttp://www.kitajirushi.jp/

Twitterhttp://twitter.com/kitajirushi

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