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2018年6月第2週 Androidタブレット,この先どうなる?

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もう,タブレットは諦めモードと一時騒ぎに

Androidの公式ページであるandroid.comのトップページから,タブレット用のタブが削除されたことで,Androidはタブレットを諦めたのか?と一時,騒ぎになりましたが,Hiroshi Lockheimer氏がリンクがなくなったのはバグであるとツイートしたことで沈静化しました。

公式ページのタブレットへのリンクが消えて早々に,GoogleはAndroidのタブレットへ取り組みを諦めたのではないかと,Engadgetはじめて,いくつかのメディアが取り上げていました。

そのリンクはメディアが騒ぎ出して早々に復活しましたが,こう騒がれても仕方のない状況です。たとえば,Chrome OSはAndroidアプリの実行を公式にサポートしており,タッチパネルのあるChromebookであれば,キーボードを装着したAndroidタブレットのように使えます。

また,教育市場をターゲットにしていますがAcerがChromebook Tab 10を投入しており,Chrome OSにもスレート型タブレットが登場しており,Googleの製品の中で競合する状況です。

また,Lenovoは,Yoga Bookの後継機である「Yoga Book 2 Pro」を開発中であることがBluetooth SIGで認証を取得したBluetoothペンから判明しています。

Yoga Bookには,マルチウインドウなど独自拡張されたAndroidが搭載されていますが,Lenovoの幹部が2017年頃までChrome OS版も開発している発言していることから,Yoga Book 2 Proには,Chrome OSが搭載されるのはないかと見られています。Chrome OSであれば,Androidを独自拡張することなく,Yoga BooKの特徴を活かせるので搭載の可能性は高いはずです。

公式サイトからタブレットのリンクがなくなったのはバグとされましたが,タブレットにはChrome OSを使うことが既定路線のようにも思えます。早い段階で棲み分けをすることで,わかりやすくなると考えるのは,事情を知らない外野の意見なのかもしれません。

HuaweiのエンジニアがEROFSをAndroidに統合中

HuaweiのエンジニアGao Xiangが拡張可能な読み取り専用ファイルシステムの「EROFS」を開発の初期段階で完成していないが,Androidデバイスに組み込む取り組みを行っているとLinux Kernelメーリングリストにポストしています。

EROFSは,読み書きできる従来のファイルシステムを読み込み専用で使うよりも,優れたパフォーマンスを発揮するように設計されたファイルシステムです。また,圧縮モードを備えており,HuaweiのSoC「Kirin 970」を使うことで,高い圧縮率を実現できるともされています。

この成果が端末に組み込まれれば,Androidの読み込み専用でマウントされているシステムストレージはファイルの読み込み速度が速くなるのと,ファイルをシステムレベルで圧縮できるのでストレージ容量の削減にもなります。速くなり消費量が削減されるのは,どうであれ歓迎するべきことなので,開発の成果をAOSPに還元してAndroidの性能底上げに貢献して欲しいものです。

今回の取り組みがどうなるかはわかりませんが,このニュースで驚いたのは,ユーザにとってわかりやすく端末の売上げにもつながりやすい独自UIの開発だけではなく,どちらかと言えば,ユーザにはわかりづらく売上げにもつながりにくいカーネルレベルの開発を,中国のスマホベンダーが取り組んでいることには驚かされました。

国内勢や台湾勢で,同じような取り組みをしているニュースは聞いたことがないので,いまやアジアでのスマホ開発の拠点は,中国であると言い切っても過言ではないかもしれません。また,この流れが加速すれば,中国メーカからスマホOSが登場する未来も近いのかもしれません。

今週は,このあたりで,また来週。

著者プロフィール

傍島康雄(そばじまやすお)

5月30日生まれ。

モバイルデバイスが大好物。それで動くアプリの開発に喜びを感じている。スマートフォン前夜のWindows Mobile,PalmOSのアプリに情熱を傾けていたが,最近は停滞気味でコードを書くよりも文章を書く機会が多くなっており,文章を書くのも,プログラミングと同じくらい奥深い作業だと感じている。

ブログ:http://yasuos.com/blog/

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