台湾で開催された「PyCon APAC 2014」参加レポート

#2 PyCon APAC2日目の模様,運営者へのインタビュー

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What Is Async, How Does It Work, and When Should I Use It?

宵です。このセッションでは,A. Jesse Jiryu Davis氏がPythonの非同期処理(Async)について発表しました。まず例として,客がピザを注文してから焼きあがるのを待つのと,板前におまかせと言って勝手に出てくる寿司を受け取る場合を挙げて,同期/非同期の違いについて説明しました。また,C10K問題(クライアントが1万台のオーダーになったとき処理が捌ききれなく問題)や,Pythonでの非同期通信の方法としてtwisted,tornedo,そしてPython3.4から標準搭載となったasyncioについても取り上げました。

A. Jesse Jiryu Davis氏の発表

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Social Network Analysis with Python

David Chiu氏の発表では,FacebookのOAuth経由APIを使って,イイネ!ボタン押したユーザ数とか友達ユーザクラスタの検出などを発表しました。実際にその場で実行しており,見ていてとてもわかりやすいものでした。また発表中,中国語(マンダリン)の単語分割器JIEBA(日本でいうところのMeCabの単語分割部分のみの機能)を使ったツールも紹介しました。日本人の私がそのツールを使ってもJIEBAによって漢字部分だけが抽出されていました。

David Chiu氏の発表

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Designing a Python-integrated query language for distributed computing

Jiwon Seo氏の発表では,集計,JOINに特化した分散環境言語,Socialiteを紹介しました。Pythonから呼ぶことができ,文法はErlangのようでした。比較対象としてHadoop上で動くJiraphも挙げている部分が面白いと思いました。ただこのあたりの話題はSparkもそうですがSQLに似た言語のほうが好まれる感じもします。Hadoop(MapReduce)の場合はHive,Sparkの場合はShark,SparkSQLといったのがSQLライクな言語としてあります。

Python Performance Profiling: The Guts And The Glory

関根です。MongoDBに勤務するA. Jesse Jiryu Davis氏は,パフォーマンスのプロファイリングについて発表しました。PyMongoの事例を元に,Yappiを利用してどのようにプロファイリングするか,また少ない努力でどうやって最大限の効果を引き出せば良いかを説明しました。Yappiについては初めて知ったのでとても参考になりました。

Narrowing the Gender Gap at Hackathons

MongoDBに勤務するAmalia Hawkins氏は,ハッカソンにおいてのGender Gapをどうやって少なくしているかを発表しました。ハッカソンを女性のために改善していくことは,すべての人に対して改善していくのと同じだと述べていました。ハッカソンは協力であり競争ではないということ,また今後の新しいハッカソンの形などを紹介していて,とても参考になりました。これからハッカソンなどを開催する機会があれば,ぜひ参考にしていきたいです。

Amalia Hawkins氏の発表

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会場の雰囲気

ここでは簡単に会期中の会場の雰囲気について紹介します。会期中は昼にランチタイム,午後にティーブレイクが設けられていました。ランチでは2日間ともお弁当をいただきました。とても美味しく,ボリュームもあり満足できる内容でした。お弁当を食べる場所は複数あったので,それぞれ好きな場所でゆったりと食事をすることができました。

ランチ会場

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お弁当。1日目(左)⁠2日目(右)

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ティーブレイクでは,小籠包やお菓子,フルーツなどが提供されていました。またスポンサーによるコーヒーやお茶なども提供されており,とても充実した内容でした。軽食しながら休んだり,他の方と交流したり,それぞれが楽しみながら,ティーブレイクを過ごしていたようです。

ティーブレイクのお菓子

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スポンサーによるお茶の提供

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クロージング

2日間にかけて行われたPyCon APAC 2014も終わりの時を迎えました。まずは,会期中に撮影した写真をスライドショーにして表示しました。2日間という短い期間でしたが,非常に内容の濃い充実した2日間だったと思いました。

次にChairperson(座長)であるWen-Chang "Tim" Hsu氏が壇上に上がり,スピーチを行いました。スピーチの内容は中国語だったので,詳しいことは分からなかったのですが,感謝の言葉を述べているようでした。

スピーチの最中に,スタッフからWen-Chang "Tim" Hsu氏へ花束のプレゼントがありました。 丁度この日Wen-Chang "Tim" Hsu氏の誕生日だったようです。会場にいる方々からも大きな拍手がありました。

Wen-Chang "Tim" Hsu氏によるクロージング

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こうして2日間にわたるPyCon APAC 2014が終了し,最後に参加メンバーで記念撮影を行いました。

全体集合写真

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著者プロフィール

宵勇樹(よいゆうき)

PyCon JP 2012お手伝い。PyCon TW 2013でもレポート執筆。

業務は大規模データ処理環境の構築運用や見える化ツールの運用など。Pythonは主にTwitter Botを作るのに使用。機械学習にも興味があり,PRML勉強会,R,Web Mining系の勉強会を主催,参加。

Twitter:@showyou


関根裕紀(せきねひろのり)

複数のスタートアップにて,さまざまなWebアプリケーション開発に携わったあと,アライドアーキテクツ(株)に入社。業務では主にWebサービスの開発全般を担当している。5,6年ほど前にPythonを使用して以来,Pythonが好き。PyCon JP 2015 副座長(プログラム),また月に一度の勉強会である「Pythonもくもく会」を主催している。

Twitter:@checkpoint


寺田学(てらだまなぶ)

一般社団法人PyCon JP代表理事

昨年(2013年)日本で開催されたPyCon APACの座長。他には(株)CMSコミュニケーションズ代表,Zope/Ploneの専門家として,大学系・公共系などのCMSコンサルティングや構築を手がけている。Ploneコアコミッターとして,Plone4の日本語検索部分を担当した。その他にもオープンソース各種プロダクトを公開している。また、国内ではPlone Users Group Japanにて中心的に活動を行っている。共著書に、『Plone 4 Book』(Talpa-Tech Inc.),『10日でおぼえる Python 入門教室』(翔泳社),『FFmpegで作る動画共有サイト』(毎日コミュニケーションズ)他がある。

Twitter:@terapyon

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